陽光学苑を卒業して、同じコテージに引っ越しをする羽目になったのが、恭子(綾瀬はるか)、美和(水川あさみ)、友彦(三浦春馬)です。私は見ていてイライラしたのは、友彦の不甲斐なさです。本当は恭子が好きなのに、美和に押された形でズルズルとお付き合いするようになった事です。よりにもよって美和と同じコテージに住まなければならないなんて、理不尽さを感じました。さらに美和と友彦との男女の深い関係をドア越しに知ってしまいました。コテージでは、恋愛と頻繁にそのような男女間の関係が普通になされていることに驚きます。恭子は段々と自分の中に閉じこもり、ダラダラした男女関係の生き方を軽蔑していました。そのような時期に、真実(中井ノエミ)から手紙が来て会いに行きます。その住まいは、恭子のコテージとは違い、なんとかこの境遇か抜け出したいと勉強したり討論したり活発に活動をしていました。しかし恭子はこの活動に気持ちが引かれながらも、「戻ってこなければ、即時解体」という脅しに心が折れて、コテージに戻りました。戻った後も、やはり孤独でさみしくて、一人でいる事ができなくて、人を好きになること、愛し合うことで制限のあるこの自由な時間を充実して過ごすことができるのだと思い直した。ついに恭子は浩介(井上芳雄)の元に飛び込みました。恭子は、子供の頃から友彦をずっと好きだったのだから、やっと自分の気持ちに素直になって友彦の元に行ったのだと思いましたが、違いました。どうしてなのだろうかと思いました。美和を傷つけたくなかったからでしょうか。それとも浩介だったら、恭子の気持ちを知っていて、優しく声をかけてくれていたし、ありのままの恭子を受け止めてくれるという期待があったからでしょうか。私は、この場面を見ていて、涙が溢れました。なんて悲しい切ないドラマなのだろうかと、自分の運命が移植提供者であり、また介護人としてしか生きられない。自由に生き方を選べられない、さらに本当に好きな人にも受け入れてもらえない人生、色々考えてしまい、夜中3時に目覚めて朝まで眠れませんでした。このドラマは、人生を考えさせられたり、ドキドキ感あり、ミステリーの要素もありと続きが楽しみです。
ありがとう寄稿。
元は他人の男女四人が一年間の期限付きで「鈴木」という家族になりきることで、男女四人それぞれが抱えている借金がチャラになるという不思議な出だしから物語が始まります。
感想・書評「【鈴木ごっこ:木下半太」ネタバレ注意・2015年に「家族ごっこ」というタイトルで映画化されています(レビュー)。 #読書 - みんなの芸能ブログ。